ある日の日曜日のほか弁

日常

「中央図書館の自習室で勉強したい」

と娘。日曜日の朝、9時15分に開館すると同時に入館し、席を確保。

中央図書館の自習室は大変人気で、利用したい人は席を取るために、開館前から並んでいる。

中央図書館の駐車場は利用時間が1時間程度となっている。なので、私は後で再び娘を迎えに来ることにした。

約束の迎えの時間になり、図書館に到着後、一緒に迎えに行った息子とそれぞれ見たい場所で本を眺めていたら、あっという間に1時間弱が経ってしまった。

時計の針は14時をまわろうとしていた。

自習を終えて、私の隣で本を眺めていた娘のお腹が、ぎゅるるる…と鳴って、

「お腹すいたーー。」と娘が小声で言った。

「何食べる?」私も小声で返した。

私達のところに合流した息子が、

「地下にある食堂でミニカレー食べたいな!」と言った。

息子はなぜそれが食べたいかというと、

前回娘が、今日と同じくこちらの自習室を朝から長い時間一人で利用した時に、“一人飯食堂デビュー”したのだ。そして、娘は緊張しながら券売機でミニカレーの食券をお小遣いで購入し、一人で昼食をとったのだ。はじめてのひとり飯デビューが、食堂だった。

そしてその時、ミニカレーにも関わらずご飯の量がしっかりあってボリューミーだったことや、お家カレーのようなお味だったこと、また250円とリーズナブルだったなどの話を息子は聞いていたので、行ってみたかったのだろう。

しかし、車を停めてからもうすでに1時間程度経過していた。中央図書館の駐車時間のタイムリミットだ。私は息子に、

「駐車場から車を出さなくてはいけないから、違うのにしよう」と言った。

図書館のあとは、仕事の用事を足してから家に帰る予定だったが、図書館の本に夢中になってしまったせいで、すっかりお昼を過ぎた時間になってしまい、私たちは空腹だった。

車の中でもずっと、「何食べようかぁ…」と何度も言いながら移動していた。

息子は最近、CMで見たセイコーマートのカツ丼が気になっていたようで、

「セイコーマートのホットシェフのカツ丼もいいよねぇ?」と言ってきた。

「あぁ、うん。美味しいよね。」

「美味しいの!?食べたことがないから食べてみたいなぁ。テレビで見たらすんごく美味しそうだったんだよなぁ…。500円くらいだったよ?高い?」

「うーん…。」と私と娘は言って、それ以上喋らなかった。再び息子が

「ホットシェフのカツ丼、食べてみたいなぁー。」と諦めずに言ったが、その時、

回転寿司トリトンの横を通りかかった。子供たちが

「トリトン、美味しそう…」と言った。私は、

「そうだね。」と言ってそれは終了。気軽にランチでは入れません…。私は、

「カフェランチもいいよねぇ…」とつぶやくと、すぐさま娘が

「いいね!!」と言ったが、息子は無言だった。

「でも、パパはお仕事してるのに3人でカフェランチはかわいそうかぁ…」と私が言うと、子どもたちも

「うん…、そうだね。」と答えた。

そんなこんなで、いつまでも、決まることはなく…

結局、私が仕事の用事を足している間、車の中で子どもたちは待つことになり、二人で相談して決めてもらうことにした。十数分後、私が車に戻ると、

「ママ!二人共、すっごくいい子にして待ってたよ!ね~(二人顔を見合わせる)。もぅ、けんかとかなんて、全然してないし、すんごく仲良く過ごしていたよ〜。ね~〜。」

「え……。何を企んでるの。なに?」

と私は言って、高いものを食べたいと言われる覚悟を決めた。例えばトリ◯ン…とか。

「食べるもの決まったの?」

「うん!!えっと…、ほっともっとがいいです…!!いいかな?」「お願いします!!…ほっともっといいですか?!」

「あ、うん。じゃあほっともっとにしようか!」

「やったーー!!イェーイ!」

……ほっともっとで良かった。と内心ホッとしつつ、久しぶりにほっともっとのお弁当を購入し、帰宅後やっと昼食。15時だった。

私と娘は“のり弁”。息子は“チキン南蛮弁当のご飯なし”(家にご飯があったので)。

息子は、「自分だけ高いのでごめん!」と言いながら食べた。でも、私達はのり弁が食べたかったのだが…。

温かくて美味しかったー。久しぶりに食べると美味しい!今ののり弁は、白身魚のフライにかけるものを、“プレミアムソース”と“だし醤油”から選べるのだ!選べる嬉しさもあった。

白身魚のフライも、ちくわの天ぷらも、きんぴらゴボウも、たくあんも、佃煮も…。満足!ご馳走さまでした。

パパが仕事から帰宅後、この話をしたら、

その後のパパのお休みの日の夜ご飯に、パパ特製かつ丼を作ってくれた。

ありがとう。とっても!美味しかった!

子どもたちはもりもり食べながら、何度も言った。

「おいしーーー!世界で一番美味しいカツ丼だねっ!」

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