先生との約束

子育て

小学生の息子は週に1度、決まった曜日に学校後、まっすぐピアノを習いに行きます。

ある日のことです。

その日の朝も、いつも通り学校に出発する息子に

「ピアノの道具持った?忘れないでよー!ママ、お教室に迎えに行くねー」

と息子を送り出しました。そして、予定通り息子を迎えに行き、いつも通り帰宅しました。

…1週間後。再びピアノの日。

この日もいつもと変わりなく

「ピアノの道具持った?忘れ物ない?ママ、お教室に迎えに行くねー!」

「うん、今日の一番の楽しみはピアノのレッスンだなぁ!」

と息子は楽しそうに学校に出発し、私はその後コーヒーを飲みながら、子どもたちのお便りや予定表、メールをチェックしていました。

「あぁ、そういえばピアノの発表会の詳細はどうなっているかな」と、ピアノ教室の連絡網のアプリを開きました。

「えっ!?〜〜〜!うわーーーっ、どうしよぅ!」

気がつくのが遅すぎました…。なんと、先週はピアノのレッスンがお休みの日だったのです……。

先週、先生は何も仰らず、普通にレッスンして下さっていて全く気が付きませんでした。

「申し訳無さすぎるっ!!どうしよう!なんでアプリの新着お知らせなってなかったんだ!?えーー!先生折角のお休みだったのにぃ!最悪だーー…」

その日のレッスンでお迎えに行った際、先生に謝罪しました…。

私「先生、先週申し訳ございませんでした。連絡網でお休みの旨、ご連絡いただいてましたのに……、今日まで全く気が付かず…たいっへん申し訳ございません…」

先生「いいえ!むしろ、来てくれたらいいなぁと思っていたんですよ。だから、来てくれて嬉しかったんです。気にしないでくださいね!」

私「うぅ……申し訳ございませんでした。」

息子「先生、ちゃんとお約束は守れたよ!偉い?」

私「へ?」

先生「うん、ちゃんとお約束守れたね!偉かったね!」

私「(息子に)どういうこと?」

先生「今日はレッスンお休みだったけど、来てくれて嬉しかったから、間違ってたこと、ママには内緒にしてね。とお約束してたんです。ちゃんと守ってくれたね!」

私と「えぇーーー!……すみませんでしたぁぁ」

先生……お優しすぎる……(⁠T⁠T⁠)息子は、お休みだったことを知っていたのでした……。

帰宅後、またまた話し合いであります。

私「あのさ、あの秘密のお約束、なんで先生はママに秘密にしようって思ったか考えてみた?」

角のある口調で私は言いました。

息子「うぅん…。」

息子は空気を察したのか、うつむき加減で答えました。

私「レッスンお休みだったのにレッスンしてもらったことは、先生が悪いんだろうか、それともママが悪いんだろうか?」

息子「……。」

私「先生は自分が悪いわけではないのに、ママに秘密にしてねと言ったんだよね?これって、先生の優しさじゃない?」

息子「うん…。」

私「秘密は守るものなのはわかるし、守れるのはいいことだけど、それがどんな理由なのか、どういう意味なのか、

そろそろ高学年になるし、今度からちょっと考えてみようか。何でも、言われたとおりにすることが必ずしも“良いこと”とは限らないよ。」

私「あなたと私は親子で、ママが失敗したり間違えたりしたときは、秘密にするんじゃなくてダメだったことを教えてほしい。きちんと謝りたいから。そして、今度から直したいから。それがあなたからママへの優しさです。ママの言いたいことわかる?」

息子「…〜んー、む、ず、か、しいっ。」

自分の失敗なのに、息子に言い聞かせているという。何とも不思議な状況。あぁ、ひどい。何だかなぁ…。

今回、私のミスでこういったことが起きてしまいましたが、

こんな風に、これからも色々な事を考えて大きくなっていくんだろうなぁ…。

私も毎回勉強です。

守る約束と守らない約束、皆様はご経験ありますか?

こんな時、皆様はどんなふうに対応しますか?

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