「スマートフォン、子どもにもいつからもたせようか?」
そんな風に考えますよね。私も考えました。
とても高価なものですし、トラブル等もよく聞きますし…
我が家は小学校5年生からスマートフォンを預けていました。
ただし、友達との電話番号やラインの交換などは禁止。まずは家族や近しい親戚、そして習い事の先生との間でラインのやり取りを行い、様々な言い回しなど言葉の使い方の練習をすることにしました。そして、中学校になってうまく言葉を操れるようになったら、お友達とライン交換しても良いと約束しました。
小学校在学中は、そのやり方で過ごしました。習い事の時や友達と出かける時など、スマートフォンを持たせて家族と連絡のやり取りをしました。
2年間の中で、やはり注意をしたり教えたりすることはいくつかありました。
例えば、実際に会って話していれば、様々な表現が付帯して言葉に表情が付けられますが、
文面のみでは、表現不足で冷たく感じたり、主語などの言葉不足で誤解されてしまったり、または文字だけだとキツい意味になってしまったり、
グループラインでのやりとりでは、話の流れをきちんと最後まで読まずに、いくつも前の話の内容に対して返事をするので、話がちぐはぐになったたり…。
と、まだまだ教えることはありそうだなぁ…というまま、とうとう約束していた中学生になりました。
中学生になる、4月1日。
娘が学校の入学受付を済ませて帰宅。
帰宅後、キッチンで洗い物をしている私のところに直行してきて
子「ママ!今日から中学生になったから、友達とライン交換していいんだよね!?」
私「え…あ、う〜ん…、誰と?」
子「(小学校からお友達の)〇〇ちゃん!」
私「その子と交換すること自体は問題ないんだけど…、ママ、中学生になったらねと約束したのに、悩んでいるさ。約束破ったら…怒る?
だってさ、ライン交換したら入ったグループから自分の知らない人に勝手に繋がったりしちゃうかもしれないから、入学式が終わって名前と顔が一致して相手のことがわかってから交換したほうが安心じゃない?って思って…」
私「ほら、入学式の前に学年のグループライン出来て早速トラブルになることがあるって前に話したしょ?そのグループラインに入ってるだけで、入学して早々に怒られることになるかもしれないし…。だけど、中学生になったら友達と交換していい約束したしね、、うーん、どうしようか…。」
子「う〜ん…。確かに。知らない人に知らないうちに自分の連絡先行くの嫌だね。トラブル面倒だしなぁ…。もう少し待とうかな。」
私「…うん。楽しみにしてたのに約束破ってごめん、やっぱりまだ心配だわ。」
子「いいよ、オッケー!」
このような流れで、私は中学生になったら友達とライン交換しても良いという子供との約束を破りました。
約束を破ることは、不本意で、自分でも果たしてこれが正しかったのかはその時はわかりませんでした。
しかしながら、娘を見ていると、まだまだ不安な部分が多く、この約束を守ると娘を守れない気持ちになりました。なぜなら母親の私自身が、娘に何か起きたときに上手く対応できることの出来ない未熟な人間だからです。
無事に入学式を終え、しばらくしてはじめての三者懇談(担任の先生、娘、私)が行われました。
私「先生。今、クラスの子でどのくらいの子がお友達とラインを交換しているのでしょうか?」
先生「そうですね…、私もはっきりはわかりませんが、おおよそ半分くらいの子がしているのではないかと思います。」
私「そうですか。実は…(娘との約束とこれまでの経緯を説明)。」
私「それで、いつから友達と交換するものが良いのか悩んでいて。習い事も忙しくて、学校の仕事も多くて、勉強もいっぱいいっぱいなのに、ラインする時間あるのかなぁ…と思っていまして。必要な人にだけ電話番号教えて電話で話したら?と言っているのですが…。でも約束してたしなぁとか思ったり。」
先生「そうでしたか。(娘の名前)さん。」
娘「はい。」
先生「きっとね、学校が終わったあと、学校ではないところで友達と連絡を取り合ってお話をしたりするのって、すごーく楽しいと思うんだ。…だけど、」
先生「あなたは、行きたい高校があるんだよね?」
娘「はい。」
先生「今、ここの中学校は同じ校区という条件だけで集まった仲間だよね。高校は、違う。ここの学校に入りたいと同じ目標をもった人達が集まる場所だよね。」
娘 うなずく。
先生「あなたは、やりたいことが多い人。これから生徒会も立候補するんだよね?習い事も忙しいし、勉強も頑張りたい。だけど、時間って誰しも24時間平等に与えられていて、その中でこなさなくてはならない。
しかもあなたは優しい。だから、お友達からの相談や他愛もない話でもお返事しなくちゃと思うと思う。
相談ならまだしも、大抵のラインの内容ってどんなものだと思う?〇〇のドラマ見た?△△さんってかっこいいよねー!とか。そんなことで、10分15分で終わるならいいけど、2〜3時間があっという間にダラダラ過ぎる。それが毎日。
そうしたら、勉強も習い事の練習も何も出来なくなるね。どうだい?あなたにとって何が大事なのか。与えられた時間の中で何を優先していくのか。自分で選んでみたらいいんじゃないかな。」
娘「はい。」
先生「お母さんが、用事があるときは電話でと言っていたけど、電話なら用件だけで済ますこともできるよね。あなたのことをよく考えてくれているね。」
娘「はい。今、先生の話を聞いていて、母と同じことを先生がおっしゃっていて、もう決めました。友達とラインを交換するのは、高校生になってからにします!」
私「いいの?」
娘「うん。むしろ、したくないなと思った(笑)目標に向かって頑張りたいし!」
と……いうような流れで、
ラインの交換は高校生になってから。
で一致しました(^^)
各々のご家庭で、様々な事情があって、それぞれにあった使い方があると思います。その子の個性によっても使い方は変わるでしょう。我が家はその時ようやく、自分たちの使い方を決めることが出来ました。
皆様のご家庭では、どのような使い方があっているでしょうか?ぜひ、家族で何度も、よくよ〜く話し合ってみてください。
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