親子のネットに対する感覚のずれ

子育て

数年前、娘がやっていたオンライン英会話のレッスン中の出来事。

英語がよくわからない娘が心配だったのと、先生・生徒と共に自宅のパソコンを使ってのレッスンでしたので、私は何となく不安で、毎レッスンカメラに映らないところで近くにいるようにしていました。

娘は、毎回同じお気に入りのフィリピンの先生とレッスン。20代の男性講師で、
明るい方でした。娘はいつもオンラインで会えるのを楽しみにしていました。

英会話レッスンの内容は、テキストに沿っていくものでしたが、毎回脱線して私生活の話も多くしていました。それは、楽しそうでしたし、最初は気にもしていなかったのですが…。

何回目からだったでしょうか。
「近くにお母さんはいる?」
と先生から聞かれるようになりました。

更にある日、

「家は学校から近いの?」「家の近くはどんな感じ?」

「札幌市の何という名前の学校に行っているの?」
という先生からの質問に対して娘は学校の名前を答えました。それにも私はぎょっとしたのですが、

「制服見せて」と。

さすがに、、、えっ!?と思い、横からパソコン画面を覗き込むと、


えーーーーー!!!びっくり!

何と、何と、娘はGoogleマップからURLを貼付して、学校の場所を教えていて、しかも制服の画像まで検索して、チャットBOXに送信していたのです。

そして、娘は嬉しそうに答える答える(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)

私は恐ろしくなって、娘に向かって思い切り首を横に振りました。娘は何だろう?といった顔をしていました。

レッスン後、こらえきれなくなった私は感情のままに

「あり得ないから!!!いくら海外に先生がいると言っても、恐ろしいと思わないの!?個人情報なんだよ!?」

娘は私に言われてキョトンとしながら「でも、知り合いだよ?」と。

私は更に目を丸くして「たった数回、1回25分間画面越しに会って、わからない言葉でやり取りして、先生のフルネームさえも知らないで、どんな人かも分からないのに、どうしたら知り合いだから安心だと思えるの!?ママ、あなたの気持ちがさっぱりわからない!信じられない!」

「もう何回も会ってるから、先生ならいいかなと思った」と娘。

「学校でもネット利用についてやってるでしょ?今、まさにそのネットでの危険な状況だよ」と私。

あまりの子供とのネットに対する感覚の違いに驚きました。私達古い人間は、ネットは怖いものという考えが良くも悪くも根強くありますが、子どもたちとの感覚には大分差があるようです。LINEやパソコンでの他人とのやり取りを幼い頃から身近にしてきた子どもたちにとって、ネット上で知り合うことは、それほど警戒すべきことでも、怖いと思うことでもないようです。

そして、娘は警戒心は割と強いタイプだと思っていましたし、普段から自分で自分を守ることなど話し合ったりしているので、家は大丈夫だと思っていましたが。完全に考えが甘かった。

娘は、今、実際に自分の身に起きていることと、ネットモラルなどで見聞きする危険な状況とをすり合わせることが出来ていないようでした。

危ないこと、しちゃいけないこと、娘はよく分かっているようでした。

でも、いざ我が身にそのような事が起きたとき、自分が危険な状況だと客観的に見て考えることが出来ない

そんな事があるんだね、そんな事が起きたら怖いよね、と頭ではわかっていても、自分ごとではなく、何処か自分とは遠い話のよう。

娘にひと通り話終えると、彼女はようやく、普段見聞きしているネット利用の怖い話が自分自身に起きたことを理解し、顔が引きつっていました。

やはり、頭ではわかっていても、まさか自分がと思っていたようです。

しかしながら、近くにいてレッスンを聞いていて良かった。気づく事が出来ましたし、経験することで身を持って学ぶことが出来ました。

それから、とりあえず対策としてオンライン英会話の会社を変えました。

今は、先生の自宅からではなく、先生が出勤してオフィスからレッスンを行う様なタイプに変えました。先生方の制服もあります。オフィスからのレッスンにしたのは、周りの目が多くあったほうが安心度が高いかなと考えました。

皆さんも、自分のお子様が警戒心が高くて、ちゃんとわかっているようでも、ぜひ気にかけてあげてください。怖い思いをしたり、取り返しの付かないことになる前に!

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