今年は海に行ってなかったなぁ…
なぁんて思っていた夏の終わり。
そして、小学生の息子と二人きりの日曜日。
「何かしたいこととか行きたいところとかある?」と聞くと、
「んー、自転車で川下公園のプールに行きたいなぁ」との返事。
え?川下公園…。地図で見たら、20キロはないけど…なかなか遠いなぁ。(注※私は切り替えなしのtheママチャリ。)
川下公園反対側を地図で見てみたら、
おっと!同じくらいの距離で小樽の海。
それだったら…
「川下公園のプール行くのと、小樽の海に行くのと同じくらいの距離だけど、どっちがいい?」
「え!じゃあ海!」と即答。
時刻はただいま10時25分。
「じゃあおにぎり持って水着持ってポップアップテントもって、11時半に出発だー!すぐに準備して!」
「おっけーーー!!!」
結局、外に出てから自転車のタイヤに空気を入れたりしていたら11時半は過ぎて、いざ出発。
こ、こ、この私の格好は中々だ。
頭にはつばの大きなハット。服装は黄色い長袖ラッシュガードとチェックパンツ。背中にはパンパンにはち切れそうな真っ赤なリュック。そして肩には大きな迷彩柄のポップアップテント!
ハハハ…⁄(⁄ ⁄•⁄-⁄•⁄ ⁄)⁄
恥ずかしくないぞーーー!←自分に言い聞かせて
行ってきまーす!!!
と、家を出発してこぎ出したら、ちょうど旦那様と遭遇。
「…え!その格好で行くの!?本当に大丈夫??」
「(ニカッ)うん!行ってきまーす!」
息子は去年に比べたら、大分自転車を早くこぐことが出来るようになったなぁ。
小樽に向かう5号線に出て手稲に入ると、上り坂が襲って来る。前を走る息子に、
「このあと上り坂だよー!ちょっと今からスピード上げておいたほうがいいかも!」と言うと、
「あー、大丈夫大丈夫。切り替え一番軽くすればいいから。」
な、なにぃ!?
上り坂に突入し、切り替えを一番軽くした息子はスピードはめちゃくちゃ遅くなったけど、スイスイとこぎ。
私はもっちろん、たちこぎでスピード上げて!!上り坂の上で息子を待つ。はぁはぁ……
いや、楽しいです!楽しいですけど!!笑
あっつい( ;∀;)
そのあとも、途中2回ほど水分補給休憩をしながら目的地に向かい、あと2キロ弱となった頃
ん?
何だか周りに何もなくなってきた…
私は小樽の海って、住宅地の近くにあるイメージだったけど……
なんかこれは、森?林??
一気に不安になりました。道路は道路淵から伸びた木や草で道が塞がりそう…。
「ごめん、自転車で来るという選択を間違った。…こんなに山の中抜けると思わなかったもん。えー、熊いたらどうしよう……。帰る?どうしよう…こわい…。」
ところが釣り好きの息子は、いつも通りの感じで
「ほーい!ほい、ほーーい!」
と、大きな声を出し続け、私はというと
「こわーーーい!!こわーーーい!!!」
と息子の後ろから叫び続けながら森の中を疾走。
大声を出し続けた結果。
ブーーーン。
大きい音に反応してスズメバチが参上!
「す、スズメバチ!」
私の声のあと、一瞬二人は静かになり
「でもスズメバチより、やっぱり熊こわいっ!こ、こわーーーい!!!!」
「ほーい!ほいほーい!!」
再び叫び出し、その結果
ブーーーン。
スズメバチ、再来。
や、やっぱし!?くるのね??
何とかかんとか回避して、森を抜けたら眼の前に
海✧◝(⁰▿⁰)◜✧
時刻は13時すぎ。
無事に海に到着して、早速テントを広げておにぎりで昼食。いただきまーす!
ご飯を食べたらもちろん海で遊ぼうっ!
お魚いっぱいいるねー!カニも歩いてるねーー!
波が楽しい!
さぁさぁ、暗くなる前に帰らないと、あの道を通るのは恐ろしいからねっ。1時間ほど遊んで、帰る準備っと。
ところが全く片付けは進まず…。
そうだったーー砂浜の大変さを侮っていたぁ( ;∀;)
まずは砂まみれの足や、体。砂がなかなか取れないっ。そして海に入っていたときは良かったけど、めちゃ寒いっ!
ポップアップテントを畳むのにも苦戦…。これ、畳むのが難しいのは私だけでしょうか?いつも通りの苦戦。しばらくの間苦戦してたら…
ポツ、ポツポツッ…
ひゃ〜雨!
ふと周りを見渡すと、さっきまでいた周りの人たちが、なんと1人もいない!!
急に心細くなっていく自分の心と、息子のためにも不安になっている場合ではないという心。
頑張れ、私!
おっ。おっ!畳めたーー!
さぁ、帰ろう!!暗くなる前に!今は15時!
自転車を漕ぎ始めると、50メートル以上先に自転車を漕ぐおじさま?おじいさん?の姿。私達が進む森の道へと入っていく。あの方は何処から現れたんだろう??私は息子に
「前に自転車の人がいるよ!頑張って追いついてついてこう!二人より安全だし心強い!」
「よーし!追いつけーっ!!」
と息子は全力で突進!私もそれに続き、猛スピードで追いかける。うぉーーー!
切り替えのない自転車を漕ぐ私の足はすごいスピードで回る。
夢中になって漕いでいたら、いつの間にか森を抜けていた。
「必死で漕いだら、あっという間に怖い所抜けられたね!あのおじさんに感謝だぁ。居てくれてありがたかったね!」と私が言うと、
「だけどさ、こんなに頑張って漕いだのに、全然あのおじさんに近づけないって、あのおじさんのスピード早すぎ!!」と息子。確かに!
そのあとゆっくりと進み、息子が「この夏の終わりにいい思い出ができたよ、ありがとう」と言う言葉をくれました。あぁ行って良かったなぁ。
ヘロヘロになりながら近くのスーパーでアイスクリームを購入して、帰宅。海を出発してからは1時間半位でした。
息子は私以上に疲れていたようで、私に
「ママはどんだけ体力あんの?」
と言っていました。どんなもんだい!
まだまだ息子には負けられません( ╹▽╹ )
海へと続く自転車での道。私達親子の夏の思い出。
コメント