数日前、リビングのソファで息子と並んで座っていて、何気なく私は息子の頬に左手をあてました。
息子は、頬に当てている私の左手を両手で覆ってニコニコしていました。
「どうしたの?嬉しそうだね」
「あのさ、大きくなったらママみたいに魔法の手になりたいけど、なれるかなぁ…?」
息子は私の目を見て少し考えたようにいいました。
頭、腰、足、手、お腹、背中…何処でも痛いときは私に「触って」と言ってきます。
何だか自分が不思議な力をもったみたいで、少し面白いですね。
普段、私を“鬼”呼ばわりしている我が家の子どもたちですが、
もちろん私は、普通の人間なので(※鬼でもありません)魔法使いではありませんが、我が家の子どもたちは不思議と痛みが和らぐそうです。
そういえば私も小学校5年生の頃。それは学校行事の前夜、翌朝早起きをしなくてはいけないのに、興奮して眠れなくて
焦りでべそべそと泣いていたら、父がすっと来て私の背中をトントンとして、その当時の私は『子供じゃないんだから(※子供です)そんなんで寝れるかー!』と、思ったのもつかの間、即寝でした。その手はほわんと温かくて、安心したものでした。
翌朝、父の手ですぐに寝付けた自分にまだ子どもなのだと驚きました…。(※まだ子供ですから)
「大丈夫。なれるよ、魔法の手に。大きくなったら、きっと誰かの魔法の手にね」
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