お高い果物

子育て

娘が保育園の時。

娘の通う保育園は、本当に有難いことに毎日給食がありました。

元々好き嫌いは少ない娘でしたが、家ではゆ~っくり食事をするので、急いでいるときはイライラしてしまいます。

そんな娘も保育園で皆で食べる給食は、周りと同じくらいのペースで食べられていた様子。

そんな娘が、4歳頃のある日の帰り道。

「今日の給食何だったのー?」

「えーっとね、、あ!いちごでた!」

「いちごー!よかったねー。大好きだもんね!いいなぁ~、ママも食べたかったなぁ。美味しかった?」

「うん!甘くてすっごく美味しかったよ!」

「そっかぁ、いつも食べたいって言うけど買ってあげられなくてごめんねー。よかったねー!」

娘は果物が大好きで、お菓子はさほど欲しがりませんでしたが、果物は買ってほしいとよく言われました。

当時、(いや、今も!?>⁠.⁠<)果物が高くて我が家の家計では特別な時以外買うことが厳しかったため、親として良くないと思いますが

「果物は高いからやめて、お菓子にしよぅ!お菓子美味しいよねー!(⁠^⁠^⁠)」

と子どもたちに果物よりお菓子を勧めていました……、、、(ごめんよぅ…)

そんな日々での保育園の給食で出てくるフルーツは娘の楽しみだったのかもしれません。

それから1ヶ月ほど経ったでしょうか

いつものように娘を迎えに行くと、

「ままー、今日はママとパパにいいものがあるよ!帰ってからあげる!楽しみにしててね♪」

家について娘がすぐに通園バッグからティッシュのかたまりを出してバタバタと走って持ってきました。何だろう?

娘はニッコニコで大事そうなティッシュのかたまりを広げ

「じゃ~ん!」

娘の小さな手のひらに広げたティッシュの中から甘酸っぱい香り、

それは潰れかけたいちご二粒でした

「えっ!?これどうしたの??」

私はその時、喜ぶ顔は出来ませんでした。驚きで顔が強張っていたでしょう。

「給食、今日いちごだったの。ママも食べたかったって言ってたから、パパとママのこっそり持ってきた!」

「自分は食べなかったの?」

「ううん!食べたよ!最初に2つずつ配るから、先に1つ食べて1つはティッシュに入れて、早く食べ終わったふりをしたの。早く食べ終わったらおかわり貰えるから、おかわりー!ってもう一個もらって、ティッシュに入れてパパとママのこっそり持ってきた!」

……。

っははははははは!!!!笑

自分の分も食べて、パパとママのも持ってくるって、すごく考えたんだろうなと思ったら、それを必死に考えている娘を想像したら可笑しくて…笑

そのあと、娘に感謝の気持と、

給食は、子どもたちや保育園の皆のためのものだからパパとママにはもう持ってこないでね

とお願いして、この事件は終わりました。

保育園の皆様、その節はたいへん申し訳ございませんでした…。

そのあと、潰れかけたいちごをパパとママは一つずつ頂きました。

美味しかったよ、ありがとう。

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